学校・子どもの安全
学校における危機管理とは-3.「学校管理下」における事故等の状況
ここで、学校管理下における事故等の状況について概観する。ただし、採用する資料は2018年度以前のものとする。なぜなら、2019年12月以降、Covid-19の世界的パンデミックにより、学校管理下における状況そのものが大き […]
学校における危機管理とは-2. 学校危機と「働き方改革」の相反
大川小学校の津波事故訴訟の結果は、学校教育現場に少なからず動揺を与えた。学校や教師の危機管理能力の必要性が認定され、その責務へのプレッシャーが学校現場を動揺させたのだ。改めて、危機発生時は教師が適切な方法で子供たちの安全 […]
学校における危機管理とは-1.「学校管理下」という壁
前回までは「大川小学校の悲劇」とタイトルし、2011年3月の東日本大震災に関連する大川小学校津波事故について論考してきた。そこから重要な視点が示唆された。それは、「学校管理下」という状況のことだ。 本シリーズでは、学校に […]
大川小学校の悲劇 14(最終回)薄れゆく記憶、教訓の伝承
危険予知と危険回避 大川小学校の悲劇における最終判断の構成要素として、「場所」「地域性」「学校のリスクマネジメント」と「教師の特性」であると考え、論考してきた。 最終的には約50分間、教師と多くの子供たちは校庭にとどまり […]
大川小学校の悲劇 13.「判断」を左右した学校のリスクマネジメント
津波という未知の災害が迫り、100人以上の子供たちを安全に避難させなければならないという緊迫した状況の中で、「そのとき、もっとも適切な判断」をするためには何が必要なのかを考えてきた。 大川小学校の悲劇では、校庭での判断に […]
大川小学校の悲劇 12.緊急時の判断と教師の特性
三次避難の最終判断には、さまざまな構成要素が重なったと考えられる。「こうすれば防げたのではないか」というのは、その場にいた当事者以外が考えうることであり、幾分の(あるいは立場によっては相当の)感情や、ストーリー性が含有さ […]
大川小学校の悲劇 11.最終判断と「裏山」
大川小学校の悲劇において、大きな課題として挙げられるのは三次避難の「判断」と「場所」だ。これまで多くの資料から大川小学校の悲劇について論考してきたが、実際にその場に立ち、千葉先生(前回紹介)のお話を聞きながらそこを見ると […]
大川小学校の悲劇 ⑩津波事故の後の学校
「大川小学校の悲劇」と銘打ったここまで9回の論考は、東日本大震災11年目の3.11に大川小学校(震災遺構)を訪れ、震災後に当校の校長を務めた千葉照彦先生にお会いするために、自分なりに得られる知識を得て、考えを整理すること […]
大川小学校の悲劇 ⑨見出された学校安全の課題
訴訟から見出された学校安全の課題 大川小学校の津波事故における訴訟は(以下、大川小学校津波訴訟)、一部の遺族(津波で亡くなった23人の子供の遺族)が提起した。 それまで取り組まれた検証委員会の報告書が、津波発生から3年が […]
大川小学校の悲劇 ⑧危機管理マニュアルと訓練の必要性とは
大川小学校の悲劇をめぐる訴訟では、一審と二審がそれぞれ別の「争点」で展開された。 ここまでは一審の争点だった、「地震発生後に津波の危険を予見し、児童に命の危険が迫っていたことが認識できたか」という点について述べてきたが、 […]