学校・子どもの安全

事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 14(最終回)薄れゆく記憶、教訓の伝承

危険予知と危険回避 大川小学校の悲劇における最終判断の構成要素として、「場所」「地域性」「学校のリスクマネジメント」と「教師の特性」であると考え、論考してきた。 最終的には約50分間、教師と多くの子供たちは校庭にとどまり […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 13.「判断」を左右した学校のリスクマネジメント

津波という未知の災害が迫り、100人以上の子供たちを安全に避難させなければならないという緊迫した状況の中で、「そのとき、もっとも適切な判断」をするためには何が必要なのかを考えてきた。 大川小学校の悲劇では、校庭での判断に […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 12.緊急時の判断と教師の特性

三次避難の最終判断には、さまざまな構成要素が重なったと考えられる。「こうすれば防げたのではないか」というのは、その場にいた当事者以外が考えうることであり、幾分の(あるいは立場によっては相当の)感情や、ストーリー性が含有さ […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 11.最終判断と「裏山」

大川小学校の悲劇において、大きな課題として挙げられるのは三次避難の「判断」と「場所」だ。これまで多くの資料から大川小学校の悲劇について論考してきたが、実際にその場に立ち、千葉先生(前回紹介)のお話を聞きながらそこを見ると […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 ⑩津波事故の後の学校

「大川小学校の悲劇」と銘打ったここまで9回の論考は、東日本大震災11年目の3.11に大川小学校(震災遺構)を訪れ、震災後に当校の校長を務めた千葉照彦先生にお会いするために、自分なりに得られる知識を得て、考えを整理すること […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 ⑨見出された学校安全の課題

訴訟から見出された学校安全の課題 大川小学校の津波事故における訴訟は(以下、大川小学校津波訴訟)、一部の遺族(津波で亡くなった23人の子供の遺族)が提起した。 それまで取り組まれた検証委員会の報告書が、津波発生から3年が […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 ⑧危機管理マニュアルと訓練の必要性とは

大川小学校の悲劇をめぐる訴訟では、一審と二審がそれぞれ別の「争点」で展開された。 ここまでは一審の争点だった、「地震発生後に津波の危険を予見し、児童に命の危険が迫っていたことが認識できたか」という点について述べてきたが、 […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 ⑦災害と教育

災害に対して「準備をしておくこと」の困難について、ではどうすればその「閑却」から脱することができるのか。このことについて考えてみよう。 「閑却」と教訓 元来人々は、災害における過去の経験を保存し、その災害に耐えることがで […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 ⑥教師は予見できたのか

遺族が起こした訴訟ではその時の教師の判断における過失が認定された。仙台高裁は学校側の過失を認め、石巻市と宮城県が遺族に損害賠償を支払うことを命じた。 裁判は司法の預かるところであり、「争点」というものが結果を左右する。こ […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 ⑤誰が、何が判断を左右するのか

大川小学校の教師は、なぜ津波が到来するぎりぎりまで三次避難を実施しなかったのか。そして三次避難の場所として「三角地帯」を選択したのか。 その実態について検証してみたい。 15時14分 地震発生からおよそ30分以降 地震発 […]

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