学校の反脆弱力⑤ 「危機のトライアド」

Kewoさんのひったくり被害を契機に、危機と反脆弱性について考えることになった。
そこで、現地調査でプノンペンを訪問し、視察調査を実施した(2022年12月23日〜12月30日)。
ここで、日本で作成してきた「反脆弱性のクライシスマネジメント調査」を実施し、研究を進めている。

また検証結果について、ここで紹介して行きたいが、その前に本ブログで公開した「奈良小1連れ去り事件から18年目の追悼(①、②)」で紹介した、「現在の子供の安全に対する日本の脆弱性」から、タレブ理論(Nassim Nicholas Taleb , Antifragile)の「3つ組」(Triad)を参考にして、日本の学校、子供の安全における「3つ組」(脆弱、頑健、反脆弱)について論じてみよう。

まず、ここで提案する日本人の、そして学校や子供の安全におけるいくつかの「3つ組」は以下のようになる(現時点では仮定)。

【脆弱】
・「いかのおすし」に代表される標語による安全教育
・安全パトロール(登下校見守りボランティア)
・道徳教育への期待
・犯罪撲滅という理想

【頑健】
・大阪教育大学附属池田小学校の校舎
・ガードマン

【反脆弱】
・IDカード
・教訓を教材にした安全教育
・不審者対応訓練

ではここから、これらの何が脆弱で、頑健で、反脆弱なのかという解釈を試みて、学校安全における「3つ組」の理解を進めてみたい。

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