2020年2月 カンボジア研修とコロナⅡ しのび寄ろうとするコロナに目を向けず、研修はスタートを切った
2月11日出発 着々と進んだ研修プログラム
2020年2月11日の朝、関西国際空港に集合し、ぼくたち(学生8名、引率2名)はカンボジアに向けて出発した。
ホーチミンでのトランジットを経て夕刻、プノンペン空港に降り立った。
2月の厳寒の日本から、突然訪れる熱帯。活気あふれるアジアの空気、エスニックな香り。
ぼくは胸を躍らせ、初参加の学生は不安げな表情を浮かべながら研修はスタートした。
いつものレストランで
このカンボジア研修は、いつもの宿泊先(Good Luck Day Hotel)近くにあるレストランで決起集会をしてスタートする。
ボルケーノというバーベキューレストランだが、ここが研修の絶妙な入口となる。
いきなりクメールの家庭料理はハードルが高い。
かといって、最初だからとピザやパスタで「甘やかし」たくもない。
その点でボルケーノは「ちょうど」いい。
見たことのない肉や野菜を焼きながら、見たことのないプレートで焼き、見たことのないタレで食べる。
ぼくはこのレストランがとても好きで、毎回、到着した日の晩餐はここで行うようにしている。
トゥクトゥク・チャレンジ
このプログラムは、当初は遊び半分で実施したものだが、価値があるので定例化している。
到着して2日目。午前中にホテルから徒歩5分程度のカンボジア・メコン大学日本語ビジネス学科を訪れる。
ここの先生や学生たちとの交流が、本研修の主たる要素となる。
昼過ぎまでいると、学生同士はすでにコミュニケーションをとり、とても仲良くなる。
この時点でもはや、国境を超えて「同じ人間」として学生たちはつながり合っている気がする。
午後になり、リバーサイド近くの王宮方面に出かけ、ある程度の地理を把握する取り組みを行う。
その際に実践するのがトゥクトゥク・チャレンジだ。
メコン大学を出てすぐに、ぼくが学生たちに、ある地点をポイントしたGoogleマップを送る。
条件は、
「このポイントに、一番早く、正確に、一番安く到着できたチームが勝ち」
というゲームだ。
時間にして30分程度の道のりだが、うまく交渉すれば3ドル、言い値なら5ドルという値段の幅ができる。
また、トゥクトゥクのドライバーは地図をうまく見れない人が多く、道中もマップを見ながら指示しなければ、そのポイントには辿り着けない。
話せないクメール語やたどたどしい英語、身振り手振りを駆使してドライバーと交渉し、目的地へと向かう。
到着した時の学生たちは、なかなかの達成感に満たされる。
次回は、メインの3つのプログラム(授業体験プログラム・スラム炊き出しプログラム・いのちのディスカッションプログラム)について紹介していきたい。
大切なお子さまをGPS端末で見守り 「soranome(ソラノメ)」