学校の反脆弱力
学校の反脆弱力⑦ 「見守りボランティアの脆弱性」

 では次に、「見守りボランティア」の脆弱性について考えてみよう。 今現在も、子供たちの登下校時には必ずと言っていいほど、ベストを着て黄色い旗をもったボランティアが子供たちについて歩いたり、交差点に立っていたりする。 その […]

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学校の反脆弱力
学校の反脆弱力⑥ 「それぞれの『脆弱性』」

「いかのおすし」の脆弱性 「いかのおすし」は、言わずと知れた安全標語の一つで、全国の学校等で長年にわたって安全指導のツールとして活用されてきている。この標語は警察が作ったもので、そのキャッチーな響きが防犯指導をする上で、 […]

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学校の反脆弱力
学校の反脆弱力⑤ 「危機のトライアド」

Kewoさんのひったくり被害を契機に、危機と反脆弱性について考えることになった。そこで、現地調査でプノンペンを訪問し、視察調査を実施した(2022年12月23日〜12月30日)。ここで、日本で作成してきた「反脆弱性のクラ […]

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事件・災害の教訓から
奈良小1連れ去り事件から18年目の追悼② 〜事件の教訓から生まれた防犯パトロール〜

事件の教訓が生み出したもの 2004年11月17日に、当時小学校1年生だった有山楓さんが被害に遭った事件の直後、当小学校は混乱に陥った。そしてこの日から、「学校危機」は継続することになる(松井、2022、「学校危機の定義 […]

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事件・災害の教訓から
奈良小1連れ去り事件から18年目の追悼①

教訓の伝承のために 毎年1年間の中で2回、悲しみと共に子供の安全について深く考える時期がある。一つは6月8日。これまで幾度も話題にしてきたことだが、この日は、21年前(2001年)に大阪教育大学附属池田小学校で不審者乱入 […]

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学校の反脆弱力
学校の反脆弱力④ 「日本人の危機に対する脆弱性の正体」

「どろぼう」と反脆弱性 カンボジアの首都プノンペンにある大学で研究を進めているときに、現地の学生から興味深い話を聞いた。 その女子学生(ここではkewoさんと呼ぶ)は「どろぼう」に被害を受け、怪我を負った。いわゆる「ひっ […]

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学校の反脆弱力
学校の反脆弱力③ 「学校安全における脆弱性」

反脆弱性 antifragile とは 「反脆弱性」antifragileとは、急進的哲学者と言われるナシーム・ニコラス・タレブが提唱した概念で、「脆弱性」fragileに対する相対的な概念としてタレブが創造したもの(造 […]

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学校の反脆弱力
学校の反脆弱力② プロローグ−2「明らかにしていく、いくつかの脆弱性」

コロナ禍が明らかにしてきた、学校教育に関するいくつかの脆弱性とは何か。そして、その脆弱性をどのように解釈しようとするのか、いくつかの例を挙げてみよう。 ① 「いじめ・不登校・グローバリズムにおける脆弱性」  本研究では「 […]

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学校の反脆弱力
学校の反脆弱力① プロローグ−1「学校の脆弱性と反脆弱力」

学校の脆弱性と反脆弱力 2019年12月にその姿を見せはじめた新型コロナウイルス(以下、covid-19、コロナ、あるいはコロナ禍)。 今現在、それから2年半が経つ。 こんなにも長引き、こんなにも人々の人生に影響すること […]

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事件・災害の教訓から
大阪教育大学附属池田小学校事件 21年目のこの日に③ 〜最終回・「悲しみ」だけで終わらせないためには何が必要なのか〜

事件から21年目の6月を終えようとする下旬の日。大阪教育大学附属池田小学校で、大阪教育大学の学生を対象に学校安全の取り組みが行われた。 これは、将来教師を目指す学生に、事件の概要を伝えたり、校舎見学をするものだが、何より […]

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