事件・災害の教訓から
大阪教育大学附属池田小学校事件 21年目のこの日に②

大阪教育大学附属池田小学校事件から21年目のその日。 ぼくのゼミ生だった学生で、昨年卒業して新任教師としてがんばっている学生からこんな知らせが届いた。 「こんばんは!夜分遅くに失礼します。 今日の朝の会で、附属池田小学校 […]

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事件・災害の教訓から
大阪教育大学附属池田小学校事件 21年目のこの日に①

「今日は爽やかな天気だ」今朝、通勤中のドライブでそう思ったとき、ある人が言った言葉を思い出した。 「あの日は、とても暑い日だった。そのことを強く覚えている。そして毎年、6月8日は暑い。その暑さで、あの瞬間、あの日のことが […]

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事件・災害の教訓から
学校における危機管理とは-7(終). 学校危機の帰結に向けて

本論では、学校危機について、「学校管理下において発生した事件・事故・災害を契機とするものであり、学校・教師による選択的対応によって継続・変化する可能性を持つもの」と定義することができた。 ここでいう「選択的対応」とは、学 […]

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事件・災害の教訓から
学校における危機管理とは-6. 学校危機におけるターニングポイントと継続、変化

大川小学校津波事故と附属池田小学校事件という二つの事例から、危機は継続すること、そして継続の過程でターニングポイントが訪れ、その選択的な対応が危機の継続性や強度に影響を及ぼすことがわかった。 そこから、「学校危機」は「学 […]

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事件・災害の教訓から
学校における危機管理とは-5. 学校危機の「正への転換」

大川小学校津波事故を事例に、学校危機の継続について述べたが、もうひとつの典型的な学校危機である大阪教育大学附属池田小学校事件を事例に、学校危機の継続が変容する様相について考察する。 2001年6月8日に発生した附属池田小 […]

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事件・災害の教訓から
学校における危機管理とは-4. 災害と「学校危機」

前回、危機(crisis)の定義について、Jared Diamondの説を引用して「非常に長い間隔をあけて起こる、きわめて稀で劇的な大変動」と述べた。 しかしここでは、この定義に加えて危機が「学校危機」(School C […]

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事件・災害の教訓から
学校における危機管理とは-3.「学校管理下」における事故等の状況

ここで、学校管理下における事故等の状況について概観する。ただし、採用する資料は2018年度以前のものとする。なぜなら、2019年12月以降、Covid-19の世界的パンデミックにより、学校管理下における状況そのものが大き […]

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事件・災害の教訓から
学校における危機管理とは-2. 学校危機と「働き方改革」の相反

大川小学校の津波事故訴訟の結果は、学校教育現場に少なからず動揺を与えた。学校や教師の危機管理能力の必要性が認定され、その責務へのプレッシャーが学校現場を動揺させたのだ。改めて、危機発生時は教師が適切な方法で子供たちの安全 […]

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事件・災害の教訓から
学校における危機管理とは-1.「学校管理下」という壁

前回までは「大川小学校の悲劇」とタイトルし、2011年3月の東日本大震災に関連する大川小学校津波事故について論考してきた。そこから重要な視点が示唆された。それは、「学校管理下」という状況のことだ。 本シリーズでは、学校に […]

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事件・災害の教訓から
大川小学校の悲劇 14(最終回)薄れゆく記憶、教訓の伝承

危険予知と危険回避 大川小学校の悲劇における最終判断の構成要素として、「場所」「地域性」「学校のリスクマネジメント」と「教師の特性」であると考え、論考してきた。 最終的には約50分間、教師と多くの子供たちは校庭にとどまり […]

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